泣沢女神(なきさわめのかみ)
2017 墨、透明水彩、アクリル、ペン、胡粉、箔、雲肌麻91×72.7㎝
伊邪那岐神の涙から生じた水神です。雨風の自然災害を鎮め寿命長久の御利益があるとされる農耕関係者の守護神です。古事記が成立した712年に記された所在地に現代も変わらず現存し奈良の天香久山の麓、哭沢女神社にお祭りされています。古井戸をご神体としており再生、出産の特性も含まれます。縄文土器や土偶などの渦巻模様は水の流れの渦、蛇などの呪術的な力を表現しており太古の神は渦を纏っていたのかも知れないと想像します。