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TOMIYUKI KANEKO
金子富之
ブサウラ村(ぶさうらむら)
2000 岩絵具、雲肌麻紙
116.0×90.9㎝
インドのブサウラ村の家屋です。玄関の周りに赤い模様のドローイングが施してあり何か呪術的な役割があると思われます。屋根の瓦の積み方はU字の形を互い違いにし合理的に雨が漏らない仕組みです。出して頂いたチャイ(甘いお茶)の御猪口は飲み終わったら、その場で投げ捨て割り土に返します。長老は野菜のオクラを栽培していました。
インドのヒンドゥー教において人間の人生は大きく四つに分かれるとされます。学問をする期間の学生期。結婚し家長の務めをする家長期。家督を譲り遊行に備える林住期。遊行し瞑想や巡礼の日々を送る遊行期。死してまた新しい肉体を得る。生涯にわたり通過儀礼が存在し、輪廻転生の円環を信じるゆえの迷う事のないループであると思います。
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