竜を呑む大蛇(りゅうをのむだいじゃ)
2007 墨、青金粉、アルミ粉、雲肌麻紙
200×420㎝
竜や大蛇という存在は水の流れのメタファーとして考えられます。雨が降って水が川を蛇行すれば大蛇となり、それが海に流れ込み蒸発して天に昇れば竜となり、その様な巨大な水の循環やうねる様なダイナ二ズムを古人は竜や大蛇に姿を重ね畏怖し、信仰の対象にしていたのだと思います。かつての日本において雷神の初期のイメージは鬼ではなく大蛇であり童子でありました。❝竜蛇紫電❞という言葉も残っており水と蛇の関係性は非常に深と思います。