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TOMIYUKI KANEKO
金子富之
辟邪神虎(へきじゃしんこ)
2014 岩絵具、透明水彩、アクリル、ペン、箔、吉祥麻紙
162×132㎝
鬼を喰う辟邪の虫、12世紀に描かれた辟邪絵神虫は国宝になっています。辟邪神虎とは魔を払う虎です。また日本画では幽霊画も魔除けの意味を含んでいます。虎は本来、姿を消す、見せない性質がある事から神秘性を秘める存在であるとされます。
虎は獲物が間合いに入るまでじっと潜んでいます。捉えられる距離になった時、飛び出し、即ち野生の虎を見た時は死を意味します。居合術の様な印象受けます。虎は通常、アジア象などに騎乗していれば襲われないが、象の乗り手の近くまで飛び跳ねる事もありその殺傷能力は恐るべきものがあります。また居合の中には魔除けの型を持つ流派も存在し、刀の冴えを虎の牙に重ね表現を試みました。
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