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TOMIYUKI KANEKO
金子富之
陰陽を四つに分けると、陽陽、陽陰、陰陽、陰陰であり最後の〝陰陰〟の表現の主な作品は首かじり、蚯蚓の怪、内部から来る公家の三作品です。色の解釈の順序として黒、赤、白の三色が意味を持っていると思います。黒は念の籠った情念の世界。赤は籠った念を外側に発散する情熱の世界。白はそれらの念が浄化され枯れている世界。首かじりの黒不浄、蚯蚓が体外に湧き出る蚯蚓の赤、そして魔を吐いて白く枯れた内部から沸く公家です。この三作品で自分の中の〝陰陰〟の表現は終わりと感じました。
内部から沸く公家(ないぶからわくくげ)
2016 岩絵具、墨、透明水彩、ペン、絹
120×42.5㎝
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