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TOMIYUKI KANEKO
金子富之
東方の大王(とうほうのだいおう)
2011 岩絵具、透明水彩、アクリル、箔、ペン、古書、洋紙
230×300㎝
❝東方の大王❞の異名を持つ地獄軍団総司令官バァル。基は古代オリエントの豊穣を司る神であり人身御供の風習があります。万神殿(多神教の神が住まう神殿)の重鎮でありキリスト教とは相いれない性質でありますが、豊富な知識と法律関係に精通した王であるとされます。北方セム族(アラビア人、エチオピア人、ユダヤ人など)から信仰されていましたが、紀元前九世紀ごろ偶像崇拝として預言者エリヤに排撃され、後に悪魔に零落しましたた。カナン神話では万神殿に攻め入る「混沌」すなわち〝海の王子〝と〝海流の支配者〟に対し、バァルは稲妻を投げつけ勝利し秩序を守ったともあります。
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